ゲンジツトウヒ日和

ゲンジツトウヒ日和(旧オトメモ)

乙女ゲーム・謎解き・ホラーゲームメインのレビューブログ

神話とミステリーの世界へ誘うArtifexMundiのゲームたち

今回紹介するのはArtifexMundi のゲームシリーズ。ArtifexMundiはポーランドのゲーム開発スタジオで、スマホアプリのほかSteamやSwitchでも配信されています。

ここまでアプリだけで10本以上プレイしましたが、SwitchでDLできるものもストーリーが面白そうで購入してしまいました(笑)
欧米のゲームはイラストがやはり独特。ここのスタジオも独特なキャラデザではあるんですが、いろいろプレイしてみるとだいぶ洗練されてきたんだなと実感しました。
デザインやストーリー展開に好き嫌いがあるかとも思うので、
ここではゲームのおおまかな紹介とシステムやゲームの進め方について説明します。
個々の感想については下記に書いています。

otomecafe-oasis.hatenablog.com

ちなみに海外ゲームですので、日本語訳が不安定なものもあります。
女性主人公が多いからなのか、屈強な男性やおじいさんがお茶目になってしまっていることが少なくありません。そこはご注意ください。

シリーズ

メインジャンルは大きく分けて神話もの・SFもの・ミステリーものなどがあります。
神話ものはケルト神話やスラブの寓話などを主題に、悪と戦います。
SFものはタイムトラベルだったりスチームパンク系がテーマ。
ミステリーものは探偵や刑事となり謎を追うストーリーです。

システム

大体のゲームが主人公視点で進めていくノベルタイプです。
その時々で解決すべきテーマが与えられ、そのためにアイテムを見つけたり、ミニゲームを解いたりしていきます。
ミニゲームは得手不得手があるので、時間がかかりすぎると思ったらスキップをおすすめします。

オブジェクト探し

アイテムを見つけるときには「買い物リスト」のようにリストに書かれたものを探し出すゲームがあります。目は疲れるけど時間を忘れて没頭してしまう(笑)。

ただ、ここに日本語訳の罠があるので注意が必要です。「ノート」とリストにあって探しても全然見つからず、ヒントを見たら書く方のノートではなく音符の方のnoteだったりとか…。

ArtifixMundiプレイゲームレビュー

王国・神話系

クイーンズクエスト:闇の塔

RPG的。実写に近いテイストで、ストーリーも次の課題がわかりやすくテンポよく進められる。これに慣れると過去作に抵抗が出る気がするので、できれば過去作をいくつか経てプレイしていただきたい。

グリムレジェンド:呪われた花嫁

主人公(女性)は妹の結婚式のために山の中の小さな村に帰るが、結婚式準備中の村をどう猛なクマが襲い妹をさらってしまう。これは二転三転する展開が濃いめで面白かった。少し東洋的な要素もあり、幻想的な場所を探検するのが好きな方にはおすすめ。それにしても最近、花嫁が呪われたり、訳アリの姉妹づいている。

夕暮れ:スラブの寓話

これは体験版をプレイしたら先が気になり、フルバージョンを購入w
スラブの不思議でかわいい動物たちや植物たちを危機から救う物語。

ロストグリモワール3:忘れられし井戸

和訳のとんでもない感じが一番濃くて、せっかく熱い場面のはずなのに笑いをこらえきれなかった問題作。薬剤の調合や錬金術など体験できるところは面白い。

ダークファンタジー

エニグマティス2:レイブンウッドの霧

未解決の失踪事件を追う刑事ものと思って始めたら思いっきりダークファンタジーでした。いきなりカラスの化け物に襲われ、謎多き公園に迷い込み、失踪した家族を救出に行くストーリーです。進行に必要なアイテムがバグなのか受け取れず、むなしく途中離脱。

エメラルドの乙女:夢の交響曲

ここのスタジオの中では1,2を争う好き系な作品。主人公を産んですぐに失踪した母を探してたどりついた海底の不思議な劇場で失踪の真相を突き止める。
海外ドラマ「LOST」の"奴ら”の謎多い時期が好きな人にはとてもささるはず。
夢の中を探検できる仮想装置がたまらなく面白い。

時計じかけの物語

スチームパンクの世界観。機械式の昆虫:スチームバグを研究する博士とその助手の物語。今回は博士が何者かにさらわれ、それを主人公である助手が探索し助けにいくストーリー。虫がちょっと多めに出てくるので、苦手な方は注意が必要。

 

タイムトラベル

シークレットオーダー2:隠された陰謀
タイムミステリーズ2:古代の亡霊
デーモンハンター向こう側からの記録

上記2つは途中で飽きてしまい離脱。アイテム探しが多すぎたり、目的が複数同時に出てきて、まず何をするターンなのか集中できない。

P.R.I.C.E

「P.R.I.C.E」は海外ゲーム沼のきっかけとなったゲーム。ジャンルは謎解きゴシックホラー。OPムービーのゴシックなオペラ調の音楽が不安感をうっすら煽り、これから知るであろう悲劇を予感させる。

一部グロ描写があります。苦手な方はお気をつけください。

ストーリー

主人公イヴリーが、妹の部屋で目覚めるところからゲームは始まる。
ドアには鍵。記憶を呼び起こしながら、部屋から出る方法を探していく。しだいに思い出される妹と、自分たちを残して亡くなった父親の記憶。この部屋から出てはいけないと思うのに、脱出方法を見つけ、部屋を出る決意をする。
そして、オープニングに戻り、メイン画面に追加される「P.R.I.C.E.」の章。
イヴリーは似たような作りの部屋で目が覚めるが、なぜかベッドも家具もぼろぼろ。部屋には不気味な骸骨たちの絵や血まみれのピアノ、ぼろぼろの楽譜。イヴリーは自分の体が弱いこと、血を吐くほど、もう長くはなかったことを思い出す。

ポイントクリック

発見したアイテムを組み合わせたりして、使うごとに記憶がよみがえる演出が見応えがあった。探索画面ではほのぼのとするところも。

ここが良かった

第2章で真実が明かされ、この作品のテーマが「愛する人のために何を犠牲にできるか?」ということを知る。作中で妹が大好きな人魚姫の本が登場するが、ゴシックタッチのイラストと、時折出てくるデフォルメ絵とギャップがかわいらしかった。

作中に出てくる死神で連作シリーズが見てみたい。

美麗イラストで没入感倍増の中華ホラーゲーム『紙装束』シリーズ

アジアンホラーはおどろおどろしくて得意じゃないものの、ビジュアルも雰囲気もとても好みでずっと気になっていた中華ホラーゲーム『紙装束』シリーズ。ついに手を伸ばしてみたら、沼だった。

日本語訳がされているので、ストーリーは問題ない。ただ、一部では「激ムズホラー」と称されるほど、難易度のエグいものも…。

ヒントを見るにはコインが必要だが、広告を見ることで1コインずつ入手できるのでそちらも問題ない。むしろミニゲームでクリアできる気がしないものはコインでスキップを活用することをおすすめする。

1の時点では心臓に悪い演出や重暗い雰囲気が「あ〜もうイヤだ〜もう出たい〜」とお化け屋敷状態だったものの、あっという間に3までクリアしてる始末。そのぐらい、連続しているストーリーから抜け出せなくなる。

抜け出せなくさせる理由の1つが、2からキャラクターの立ち絵とボイスがつくため、ストーリー進行に厚みが出て、没入感と客観性が調和していく。キャラクターに対する情もわいていく。

私はアプリでプレイしたのでプレイ自体は無料だったが、Steamでも販売されているので、画面はSteamの方が見やすいかもしれない。なにせスマホの照度を最大にしないと、アイテムが見つけられないぐらい全体が薄暗い。

嫌〜な雰囲気は1がもっとも強いので、1がプレイできれば、たぶんその先は楽しめるはず。

中国の民間信仰や伝承、京劇、都市伝説に興味のある方は間違いなく性癖にささることと思いますので、良ければぜひプレイしてみてください。

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.funnygames.escape.zjyhw

『ホイッスル!』推しとの絆を深められる広義の乙女ゲーム

近年は私のハマっていた作品が次々と周年を迎えています。
周年を迎えると企画展やコラボが発表されて、当時はなかった推しグッズや推しメニューを堪能できるありがたさ……!
2023年に25周年を迎えるのが少年ジャンプで人気を博したサッカー漫画ホイッスル!
そもそも藤代りりという名前は作中の藤代誠二くんからもらっているぐらい愛が強めです(笑)

過去にホイッスル!~吹き抜ける風~」というPSゲームが発売されました。
プレイヤーは主人公・風祭将となり、東京選抜に参加します。
練習や試合を経て他の選手達と仲良くなっていく夢のような設定!なのですが、推しの藤代くんはなんと冒頭でケガをして離脱!
藤代くんの代わりに合宿に参加することになったのが自分という、ちょっと複雑な気持ちになる設定でした。それでも仲良くなれるんですよ!
昔すぎてゲーム自体の詳細は覚えていないのですが(笑)既存キャラ達と絆を深められる展開は腐っている女子達にはたまらない設定でしたw
個人的には主人公の性別など気にしないので、推しと仲良くなれる!
その1点において、このゲームは”広義の乙女ゲーム”認定をしたいと思います。