『暗闇の果てで君を待つ』通称「クラキミ」。2009年に発売されたニンテンドーDS用ソフトで、乙女ゲーム界でもコアな根強い人気を誇る作品です。
今回は何かと衝撃的なこのゲームの魅力をご紹介します。
※画像はイメージです。
ストーリー
主人公は高校の林間学校の途中、悪夢から目が覚めるところから始まります。
嫌なことを予感させる夢から覚めた主人公の前には幼なじみの桜葉克己。どうやら熱射病で倒れてしまい、安静にしていたところを付き添ってくれていたらしく、ペナルティをくらった他のクラスの生徒と一緒に別働隊でキャンプ地に向かうことになったらしいとのこと。
ペナルティをくらったのはテニス部の穂波陽介と秋山 朋。穂波の行動によってゴミ拾いをさせられていた2人は全国でトップレベルのダブルスペア。
4人で駐車場へ向かうと、車にいたのは生徒会長の葵 水央(みお)、担任の高坂貴彦となぜか他校の風野太郎という少年。
車は雨が強くなってきた山道を進みますが、急に正面から照らされたライトに視界をふさがれ・・・気がつくと、そこは廃校の教室。
同じ教室にいたのは桜葉と運転役をつとめていた神子元(みこもと)先生。
他のメンバーはどこにいるのか?ここはどこなのか?誰の仕業なのか?
疑問ばかりがうずまくなか、突然「仮面の死神」を名乗る女性の声が聞こえてきてーー。
システム
探索型脱出ゲームです。主人公は攻略対象の1人とペアを組み、一緒に脱出のヒントを探します。
DSなのでタッチペンを使い、学校中を探索しますが、ペアの相手とスキンシップをとることもできます。ただ、親密度が足りないと嫌がられたり怒られます(笑)。
うまくいけば脱出に使えるかもしれないアイテムを提示してくれたり、手を繋いでくれたりします。
マップから移動先を決定し、移動した先でイベントが発生することがあります。その選択肢によって好感度を上げることができます。
エンドはトゥルーエンド、ノーマルエンド、バッドエンドとあります。
好感度関係なく、相手を救うことができないとバッドになってしまうので要注意です。
ミスをしてしまうと途中ゲームオーバーもあります。
攻略対象
・葵 水央(cv高橋広樹):有名財閥の息子でエリート。だが実は天然で、人とうまく関わることができないと自分を分析している。
・桜葉克己(cv岩田光央):明るく気さくな人柄。だが姉の失踪事件の影響か主人公に対して心配性な面も。
・穂波陽介(cv斎賀みつき):論理的に物事を考える一方で上手に気持ちを伝えられず、きれいな容姿、飄々とした性格の裏に苦悩を抱えている。
・秋山 朋(cv阪口周平):考えるより先に体が動く体育会系。物事にとらわれないように見えるが、まじめすぎる性格が災いし、穂波とよく衝突する。
・風野太郎(cv藤原祐規):自分の学校の林間学校から抜け出したところを高坂に見つかり、バスに同乗。しかし実は抜け出したのにも理由があった。一見ガラが悪く、態度も良くないが、切れ者。優しい一面を随所でのぞかせる。
・高坂貴彦(cv成田 剣):化学教師。厳しい指導態度で生徒からの人気は半々のよう。女子人気は高そう(個人的見解)。
ここを推したい!
まず、意外とあっという間に進められるのが多忙な乙女にありがたい。
脱出サスペンスなのでとにかくハラハラドキドキの連続です。時間にすれば一昼夜程度なのに、それぞれの背景や抱えているもの、葛藤、それらが主人公の存在と危機的状況によって変化していく過程がとてもしっかりと描かれています。
泣かないストーリーがない。とにかく秋山くん推しの私でも、全ストーリー泣いてときめいて、全員好きになります。
立ち絵はニンテンドーっぽさがあり、スチルは若干ギャグテイストのものもあれば、ハッとするほど美しいものもあります。
秋山くんのスチルとスチル発生タイミングには相当やられました。
ただ!ストーリーの特性上、サイコパスが苦手な方、恐怖系が苦手な方は覚悟が必要です。各バッドエンドと、ある1つのルートは精神的に苦痛を強いられます……。
しかし一番びっくりするのが主人公の最強っぷり。推しポイントです。
また、2009年のDSソフトなので音声はあまり良くないですが、2画面を使った背景画像とオープニング映像の美しさはぜひDSで体験していただきたいです!
こんな方におすすめ
- ホラー系、サスペンス系が好き
- 泣ける話が好き
- 強い主人公が好き
- 脱出ゲームが好き
- DSで遊べる乙女ゲームを探している