ゲンジツトウヒ日和

ゲンジツトウヒ日和(旧オトメモ)

乙女ゲーム・謎解き・ホラーゲームメインのレビューブログ

『乙女ゲーからの脱出』

脱出ゲームメーカーでぺこんぽさんという方が制作された
乙女ゲーからの脱出が秀逸です。
乙女ゲームのセオリー、脱出ゲームとしてのゲーム性、細部までこだわり抜かれた良作と私は思っています。
この記事を書くにあたって改めてプレイしましたが、やっぱり頭おかしくて(褒め言葉)すごかった。天才です。
一部ネタバレに近い内容もありますので、これからプレイする方はご注意ください。

ストーリー

乙女ゲームを衝動買いしてしまったプレイヤーがゲームを起動すると、突然不思議な光りに包まれ、気づくと学校の前に。
とりあえず校舎内へ入りあたりを見回していると、突然ドット絵の変な生き物が話しかけてきます。
そのドット絵に連れられ入った先は教室。
プレイヤーが座った机には「公式設定集」と書かれた本が入っていました。
どうやらさっきのドット絵は担任の教師だったよう。
しだいに判明する「ここは自分が買った乙女ゲームの世界だ」という事実。
なぜかドット絵にされたイケメン達。
次々に起こる不可解な出来事。(注意:ホラーではありません)
この世界に何が起きているのか?
果たしてプレイヤーは現実世界へ戻れるのか?

乙女ゲームとしての魅力

乙女ゲーム」とついている割に乙女ゲームをプレイしたこともないようなあらすじや設定が散見される昨今ですが、こちらはしっかりと乙女ゲームをわかっていることがうかがえます。
登場人物たちとの出会いのシーンは本物のそれ。
残念なのは相手がドット絵であるということ…!

設定の「いかにも感」もたまらない。そして絵がかわいい。

プレイしていくと判明するのですが、作中(?)の乙女ゲームは対象年齢設定があるもののようで(笑)突然セクシーシーンに突入したりします。
しかし相手はドット絵。
良いです。
カオスです。
BGMと背景のこだわりも注目ポイントです。

脱出ゲームとしての魅力

シュールコメディかと思いきや、隠されていた真実がなかなかにサスペンス。
私の大好きな映画にも似たような設定があったので、このストーリー展開は普通に好きでした。終わり方も良いです。

謎レベルは初級程度。アイテムはそこまで難しくない場所にあり、暗号も探していけばわりとすぐに見つけられます。
オートセーブ機能がないので、念のためこまめにセーブしてください。
途中、バッドエンドへの分岐もあるので、こまめなセーブおすすめします。

 

まとめ

乙女ゲーム、BLテイスト、シュール…あらゆる耐性が整っていればめちゃくちゃ面白いです。ぜひ。

 

『乙女ゲーからの脱出』

https://dasshutsu.games/game/-M7yTxFLdmpCfnGCJtgn

ジャンル別おすすめ脱出ゲーム

コロナ禍から始まった脱出ゲームあさりの日々。
「脱出」と一口に言っても、何からどこから脱出するかは様々。
そもそもノベルゲームが好きな私は、王道も好きだけど物語性があるものも好きで楽しくプレイしています。

気づけば膨大な脱出を繰り返してきたので、ジャンル別にオススメをご紹介していきます。
今回は代表的なものだけ紹介していますが、今後ジャンルごとに詳しく紹介します。

王道脱出

ある場所を舞台に、パスワードや謎を解く手がかりを探して脱出するタイプです。
美麗イラストで選んだり、かわいらしいキャラクターで選んだりするも良しです。
風景でいえばArtDigicさんは抜群に美しいです。

旅気分を味わう

先述したArtDigicさんやJammsworksさんは美しいビジュアルと、その中を動き回るので旅気分が満喫できます。
Jammsさんは仕掛けも面白くて、例えば3ステージあったら昼→夜→昼と別の時間帯が楽しめるところも凝っていておすすめです。

異空間・独自の世界観

実在の場所も楽しいですが、存在しない場所を旅できることがゲームの醍醐味。
その中でも圧倒的にお気に入りなのが、APARTMENT BACONさんの作品です。
私が大好きな世界観です。
独特すぎてアイテムの使い道がわかりづらいのですが、謎解きできて次の扉が開いた瞬間の興奮といったら……!
意外な場所が異世界の入口になる系のファンタジーが好きな方におすすめです!

ノベルゲームタイプ

物語性のある作品の中にはファンタジー、ホラー、シリアス、コメディ、ハートウォーミングなど幅広くあります。
私はダークファンタジーが好きなので、謎めいた世界観が楽しめるゲームを紹介するとMoMoGamesさんやIzumiArtisanは良い雰囲気です。
そして総合的には、なんかいいねさんは抜群です。
特に猫様シリーズがおすすめです。すべてを兼ね備えています。

 

 

恋アイスSLG『怪盗クレープには気をつけろ』

↺2021/12/13更新

「恋アイスシミュレーションゲーム」って、何?というのが第一印象でした。少しして「恋愛シミュレーションゲーム+アイスか!」と気づき(すぐに気づかなかった笑)、この音声コンテンツに込められた情熱を実感しました。
これまでも乙女ゲームをモチーフにしたコンテンツはいろいろありましたが、キャンペーンコンテンツでここまで作り込まれたガチ作品は珍しいのではないでしょうか?
今回は、何度も楽しめる音声コンテンツの魅力と、12月3日まで実施されているキャンペーンについてご紹介します。※このキャンペーンは終了しました。

『怪盗クレープには気をつけろ』とは

森永製菓から1988年に発売されたクレープアイス。そのパッケージに描かれていたクレープ屋のおじさんは、実はイケメン怪盗が変装していた姿だった…?
という驚きの設定から始まります。本編もいろんな意味で驚きの連続です。
登場人物はシンプルに3人だけ。
主人公、怪盗クレープ、クレープを追う岡喜刑事。

最近このあたりで甘い言葉で女性達の心を包んでしまう怪盗が出没していると岡喜刑事から聞かされる主人公。もし怪しい奴を見かけたら通報してほしいと言い、刑事が去った直後、突然吹いた風とともに現れたイケメン。
「もし良ければ君の家の冷凍庫にかくまってくれないだろうか?」
そこから始まる主人公の選択。
彼は悪人なのか?何者なのか?包まれてしまっていいのだろうか?
その葛藤の末に待つ2人の未来は・・・。

こんなあらすじです。

ここが豪華!!

まず豪華なのはボイス!
怪盗クレープ役には諏訪部順一さん、クレープを追う岡喜刑事役には「ジョジョ」第5部で諏訪部さん演じるアバッキオの同僚刑事を演じた野瀬育二さんというニクイ演出!
しかもそれを諏訪部さんがご自身のツイッターで教えてくれるというアバッキオ愛溢れる行動に、私は敬意を表しますッ!!
クレープと岡喜の関係にもエモさが秘められているようなので、そこに食いついてる方も少なくないようです。

イラストは「とうらぶ」や「アイ★チュウ」でご活躍中の煮たかさん、シナリオはラブライブ!シリーズでも活動されている犬井楡さん。

立ち絵もスチルも背景もしっかり描きこまれていて、効果音やBGMも本格的。

電話に出ることでストーリーが進行する着信アクションまであることに感動しました。
最近の女性向けアプリでさえ、このアクションを取り入れているものはそうそうないですよ。

とにかくストーリー展開が秀逸で、随所で会話の内容がおかしいのに、しっかり胸キュンポイントと切な系エンドもおさえられているところが素晴らしいです。
選択肢ごとにエンドがくるので、すべての選択肢を選んですべての設定を拾っていきたくなります。

一般のトゥルーエンドに類する「クレープエンド」が、突き詰めれば闇落ちと言えなくもない展開なのが、またクセになってしまいます。
繰り返し楽しめます!

闇落ちっぽさを感じ始めるくだり

意外な大物アーティストも!乙女ゲーム主題歌選

乙女ゲームの魅力の1つ。それは音楽です。
時にキュンとさせ、時に涙を溢れさせ、エンディングが流れると、それまでの思い出がよみがえる…。
攻略キャラクターが歌う曲がエンディングで流れるという「泣くしかないじゃん…」というパターンも。
物語を彩る数々の主題歌の中には「え?こんな人も?!」という意外なアーティストの楽曲も起用されています。
今回はそんな乙女ゲームの主題歌をご紹介します。

B'z「SIGNAL」&「美しき世界」⇒「ときめきメモリアルGirl's Side」(PS2版)

”ギャルゲー”のレジェンド「ときメモ」に女性向けが発売されるというニュースに当時はまず衝撃を受け、その主題歌がB'zだと聞いたときには更なる衝撃を受けました。
当時はまだ女性向けゲームがそこまでメジャーではない時代でしたが、ガールズサイドはあらゆる画期的なことをやってくれたと今でも唸ってしまいます。
オープニング映像に流れる「SIGNAL」。冒頭からきらきらがあふれ出ていました。
エンディングで「美しき世界」が流れると、もう現実逃避は最高レベル笑
女性向けの「ときメモ」にB'z。
この組み合わせ、超ロックじゃないですか?

スターダスト☆レビュー「めぐり逢えてよかった」

つづいても「ときメモ」シリーズより。2作目のエンディング曲はまさかのスタレビ
KONAMIさん、奇のてらい方がすごいww
おそらくゲームの対象年齢は10代、20代が中心だと思うのですが、なかなか渋い選曲をしましたよね。これは、すごい。

DoAsInfinity「あなたをただ愛している」⇒「イケメン王子 美女と野獣の最後の恋」

一気に最近のものになりまして。私が主題歌きっかけで始めたアプリです。
DoAs世代、たまらないですよ。よく考えたらB'zもDoAsもアニメ主題歌になっている曲が多いので、女性向けとはいえゲーム主題歌という意味では意外ではないかもしれません。
この曲が本当に世界観に合っている。切なくて、狂おしくて、でも純粋で。伴さんの歌声、本当に最高です……!!
公式PVがとても美しいのですが、一部大人向けな画像が含まれていますので、ご注意ください…。


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DISH//「バースデー」⇒「金色のコルダ スターライトオーケストラ」

大人気シリーズ「金色のコルダ」初のアプリです。
音楽番組でDISH//が出るたび「バースデー」歌ってくれないかな?と期待しているのですが、やっぱりダントツで「猫」ですね。いい曲ですから。
でもこの「バースデー」も疾走感と若々しさがあって「金色のコルダ」の青春らしさがとてもよく表現されていると思います!
北村匠海くんの歌声って楽器から奏でられるような美しさがあるので、オーケストラのイメージにもマッチしているような…そんな個人的な見解です笑


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今回は4曲を選んでみました。
乙女ゲームが市民権を得てきたからこそ、主題歌もきっかけの1つとなっていくのかなと、この記事を書きながら考えていました。
物語を彩る重要な要素であり、その曲を聴くことで、どこにいてもその世界に浸れる。
そんな大事な1曲を推しと一緒に探しませんか?

それでも何度でも訪れる乙女ゲーム沼

1年近くブログを更新しておりませんでした。

というのも、乙女ゲーム熱にも波があり、それがちょっと凪いでいたこと、記事にする精神的余裕がなかったことなどなど……。ただ、そんな言い訳をして乙女ゲーム文化を衰退させるわけにはいかないと、改めて奮起しました!


きっかけは、乙女ゲーム会社を題材にしたドラマ「推しの王子様」と、プレイしていたアプリの立て続くサービス終了。

自分はやっぱり乙女ゲームが好きなのだと!推しているのだと!活力をもらっているのだと!!
そう再認識させられました。

乙女ゲームの面白さ・奥深さ・文化。ささやかでも誰かに届いてくれれば幸いです。

またここから、魅力、伝えていきます。